本筋以外も標榜するコンカフェが他業種や他コンカフェ全般から受ける影響
酒を特長として標榜するコンカフェ
■骨子
名古屋のコンカフェ界隈には酒が特長だと標榜する店が幾つか有った。
しかし、実際の酒の質や種類が並程度な店が半分位だった、そういう店は客単価まで良くなかった、酒の売上も。
※実際に酒が揃っている店も半分位。
それとは裏腹に、酒関連の標榜は殆ど行わないのに実際には酒の質や種類が良いコンカフェも幾つか有った。
そういう店は
客も酒への金払いも良く、アミュの勢いも高い方だった。
このような逆転現象。
酒の質や種類や売上と最も比例していそうなのはキャストの質や種類だった。
まぁ、普通の酒系飲食店では比例するのは品揃えや環境だろうが、コンカフェの場合はそうはならない。
その事情は、コンカフェではキャストの影響が多大なため、酒の需要は結局は「キャストが釣れる客のレベルや種類」に依存することだ。
■逆転現象の例。
大須のDcDは男装店で、酒関連の標榜は全く行わないが、実際の酒の質や種類は良かった。

画像はカウンター内側、他、カウンター内側の天井や、追加の冷蔵庫に所狭しと置かれたいた。
ざっくり数えて60。少しは値段が高めの物や、マイナーな物まで揃えていた。※画像右はスイカの酒。
その事情だが相応の客が居るからだ。
まず、
単価が高いだけでなく、推しにギリギリまで貢ぐよりも少しは高い酒に金を回すような余裕のある金払いをする客。
それと、太客に逃げられる原因になる客が居付かない事も重要、何せ、酒が絡むだけに運営能力次第では悪い客が居着いてしまうので。
酒関連の標榜の具体例※2025/09/23
◇酒関連の標榜をする店。
「アリュール。おしゃれにお酒を楽しむ」「エレジア。異世界酒場」「るるのるにる。メイドBAR」「ユアーズ。日本酒と手作りごはん」「最強可憐。"和"テイストの居酒屋」「あるこほりっく。店名がアルコール+Holic(中毒)」
◇コンカフェ関連の客にアピール。
例は、Guild Nameless。9月21日に「コンカフェからカフェバーに移行する」と通知したのと、コンカフェ関連だとアピール、リンク先参照。
めいどりーみんは、「夜はメイド酒場」と標榜し、24時まで営業で、色々な酒や数十万円のボトル等各種、要は、自分の店の客に対して酒重視需要にも応じていると言うこと。
◇系列との連携。
堅香子(カタカゴ)は、システムや標榜はバーのみでコンカフェ要素は無いが、系列のコンカフェのキャストが店員を兼任し、「自分の客」を多く持ってるキャストが担うとのこと(※代表取締役の元キャスト談)。
ユアーズは「日本酒と手作りごはん」を標榜し、コンカフェ宣伝は偶にキャストが行う程度だが、系列や友好店舗とのキャストの兼用が盛んで、それによりコンカフェ界隈の一角に入っている。
■酒標榜店の具体例。
◇某店はキャスト達の立場や独善性が強い店だった。
客数が伸びないだけでなく、安い金で酒と女性交流を満たすために従順になるような客ばかりで、アミュの勢いも極小だし、客の酒の拘りも全然無かった、それで長居する傾向。
酒の品揃えは定番のが15種類位だけと裁量で1〜2種類だけに落ち着いた。
◇幾つかの店は風紀が悪い方なのと、キャスト全般の品位も劣る「ガルバもどき」だった。
居着いていた客には、水商売のノリの客や酒癖の悪い客が多かった。
メニューに生き残る酒も相応で、越す良く飲める酒か、ショット等の享楽的な物ばかりだった。
◇某店は、自称バーなものの系列母体店店のキャストの人気に依存していた店だ。
店のセンスや品位は系列母体店と結局同じなのと、客は酒に拘るよりもキャストドリンクで推していて、精々10種類だった。
まぁ、それでも利益や環境は良さそうなので結果オーライだろうが。
◇順調に酒飲み系のコンカフェとして伸びた店の多くは、程々に酒飲みな店というか、キャストの4〜7割が酒好きな店で、酒のキャストドリンクが有る店。
酒は大須コンカフェの平均以上には揃っていた、逆に、上位2割にはならない程度。
客の酒への金払いも同様だった。
尚、酒好きキャストが7割超える店は流行りにくい模様、何せ、作業や卓周り等に頭を回すキャストが必要で、酔っぱらいキャストの大半は頭回りにくいため、飲まないキャストが足りなくなると駄目になるので。
◇本当に酒の種類も質も良い例も有った。
「るるのるにる」、品の良いキャストと、初代店長が始めた酒の豊富な品揃えにより、客の品位も酒への金払いも良かった。
筆者が店に酒を差入したことが有る、当時の店長所望の品、ボビーズジン、700mlで6000円位、一杯1300円で売られたが2ヵ月後には無くなっていた。
■他店との奪い合い
まぁ当然だが、お酒を楽しみつつ女性と絡む欲求は普通のバーや居酒屋でも満たせる場合が有る。
条件次第だ、魅力の高い女性(客も含む)が居る、常連や従業員との人脈が作られる、そして、彼女らと仲良く出来る資質の男。
さらに、(可能な男に限るが)コンカフェよりもコスパが良い、そりゃ高額なアミュに頼らなくてもいいので。
それと飲食物のコスパは遥かに良く、質も高い店が豊富だ。
競争相手はコンカフェの一部もだ。前述のDcDのような店。
酒の標榜に関わらず、詰まるところはキャストの質は、それによりどのような客が居着きやすいかの勝負だ。
可処分所得が高い客で有ることは勿論だが、(推しにギリギリまで貢のではなく)飲食物に金を回す余裕。
更に環境の良さもシビアというか、酒が絡むだけに問題客が多くなりやすく、それで上質な客が逃げやすい、それを抑制できるかもだ。
で、これらの店と酒標榜店の競争結果だが、大抵の酒標榜店は凄く負けてると見なすべき。
酒も特長と標榜するコンカフェが出始めて数年経つものの、あまり増えていないし、集客が単がイマイチな店も多い。
その一方で、「酒を標榜していないのに」な店幾つかは着実に伸びているのと、普通の酒系飲食店は全然影響していない。
酒を標榜したところで結局はキャスト次第だ、それはキャストのレベルだけでなくセンスもだ。