本筋以外も標榜するコンカフェが他業種や他コンカフェ全般から受ける影響

ライブ系等の楽曲系 


■代替手段の豊富さ
◇コンカフェ的な交流とライブ等の楽曲の双方を満たす方法はライブ系に限らない、以下の事情が有るからだ。

同じ店でなくでも良い、例えばキャストがアイドルとキャストを兼任する場合、別々の店だ。

同じ相手である必要は無いし、楽曲欲求と交流欲求は別でも良い、例えば楽曲は地下アイドルで満たし、交流は普通のコンカフェで満たす。
その際、交流相手はアイドル関連出なくても良い、趣味や交流が共通するキャストとの会話でも良い。


■結局は幸福効率
上記のような代替手段の豊富さにより、客としては典型的なライブ系に拘る必要は乏しく、詰まるところは幸福効率次第だ。

ライブ系が幸福効率を優位にする方法とは、同じ店で同じキャストを推せることだ。
逆を言えば、単体だけでは他業種に劣り、それでは勝負にならない。
例えば、楽曲機能なら地下アイドルの方が選択肢もレベルも上だ(それと、少しの交流機能を備える)。
例えば、交流機能なら普通のコンカフェのアイドル兼任や、アイドル趣味キャストでも良い、交流の方がメインの店(リボンの宮殿)有る。

その都合上、両方とも一定以上でなければならない、片方がイマイチなら客としては他の業態で使い分けする方が効率効率が良い。

そして幸福効率が肝心だ、客としては使い分けや類似業態でも良いため、結局は幸福効率が良くないなら他の方が良い。


■名古屋の典型的ライブ系の基準と具体例
基準だが、ライブ活動が定例化しており頻度も十分で、その店の運営母体での活動をメインとしていること。
※以下の金額などは調査当時、最近の大須今夏絵界隈は値上げやメニュー改定の頻度が多い。

◇アビスラポルテ(Abyss la portée)
ライブは原則土日に定時ライブを3回行うのと、他の日にリクエスト注文。
セレネ系列相応に「基本料金高いがアミュの勢いは極小」

◇メイドメイド
上記のアビスと比べると単価は高い、ライブ注文が4000円位セットメニュー付属で、アミュの勢いは大須コンカフェ平均は有った。

◇メイドロックカフェ
ロック系。享楽的な雰囲気や金遣い。ライブはロック演奏、数名組で行う。

◇めいどりーみん(2店舗)
店にライブステージが有り、定期的に行う。雑談がほぼ完全に無かった。話す言葉は作業、萌え関連、そして営業絡み。

◇あっとほぉーむカフェ
雑談は少なかったのと、定型的な台詞(店の感想を伺う等)でキャスト・客プライベートに関わることは極小、店に関する事ばかり。


■代替手段の具体例

◇アイドルがメインのコンカフェ。
該当:夢番地1丁目、Flowerfam、AMASTAGE。
キャスト達の多くはアイドルで、ライブ活動は別の場所がメイン、原則ライブハウス。
夢番地1丁目、Flowerfamのライブ昨日は貧弱だった、演じるスペースは台座のみで、開催頻度も乏しい。
AMASTAGEは女子大生アイドルで、そちらのライブ活動の比重も大きい。
主な長所は会話のコスパだ、ライブ活動の会話コスパはコンカフェと比べると凄く低いのだが、兼任することによりコンカフェと同様に出来る。
また、同じキャストに対して楽曲と交流を満たせる。
別々の場所で行う不便さは有るものの、双方とも専用の場所・業態で行うことによる幸福効率向上は有る。

◇会話の方がメインのコンカフェ
該当:リボンの宮殿、他。
リボンの宮殿は一応ライブ系だが、交流の方がメインで、 ライブは歌わずに踊るだけなのと多くのキャストは持ち局が数曲程度とのことだった。
それでも、他のライブ系と違い、会話の質や量は他のコンカフェの平均は有った。
主な長所は、原則普通のコンカフェ同様に利用できることだ。
※他にも同様の店は有ったが、言及する程の長期安定さは無かった。

◇普通のコンカフェのアイドル企画。
現状でも少なくても10店舗以上が、複数回キャストの一部がアイドル企画していた。
そうなると、そのキャストの推したちは、同じキャストに大して楽曲の欲求も満たせることになり、その分、他のキャストで楽曲系を満たす必要は無くなるし………勿論ライブ系もだ。
まぁ、頻度自体は各店舗ごとに月に1回も参加しない程度だが、個々の動員の高いため(数店舗合同でも小箱を埋める位)、多くの経済規模を喰っているだろう。

◇各店に散在するアイドル兼業キャスト
大須コンカフェの幾らかには、アイドル兼業のキャストが混じっている。
※店の促進策は無い。
それによって、アイドルなキャストと交流する需要は満たせる。

◇アイドル趣味のキャスト達
アイドルが趣味なキャストは色々な店に散在している。
客としては、交流欲を彼女達で満たす方法も有る。※楽曲は普通にアイドルで満たす。


■地下アイドルとの交流能力の比較
地下アイドルの交流コスパは原則コンカフェと比べると凄く低い。
例えば、チェキを買っても(不人気キャストでも)精々書きながら数分だけとか、いわゆる「レス」(指さしや目線合わせ等)程度のアクションですら貴重と見なされるとか。
だがしかし、ライブ系コンカフェの全てが上記より遥かに優れるかと言えば、そうでもなかった。

例えば、(筆者はアビスラポルテに延べ80万円分以上活動したが)動員が不足している時のアビスラポルテは地下アイドルと大差無い位だった。
(あの店は客が低いアミュの勢いだ沢山居残る傾向だが)キャストは作業に多く追われるし、会話は少しは有れども「セレネ的平等卓回り」(+客の頭数の多さ)によってアミュ入れても対して会話は無かった。
それだったら地下アイドルと大差無い、 それと、楽曲自体のコスパや質は地下アイドルには叶わない。

そのため、ライブ系コンカフェは、地下アイドルを遥かに上回る交流の質や量を維持しなければ論外だ。


■ライブによるアミュの機会損失。

典型的ライブ系のネックに「ライブ時間中のアミュの機会損失」が有る。
何せ、キャスト全般、(演者自身だけでなく)撮影係や客入退店・会計担当等により、原則客と会話出来ないので。
それは客の幸福効率でも定価でもあるし、特に、太客(=アミュを多く入れて話したい客)ほど痛手だ。

まぁ実際、最近の盛衰は、多様な業態が伸びている一方で、典型的ライブ系の店舗数は頭打ちだし。
さらに、機会損失を抑えやすい店程盛況だった、要は席数が少ない店、それとライブに関わる費用が高いこと。

何せ席数が多い程、ライブ1回当たりの機会損失は大きくなるし、それに対してアミュ料金は上げれないので、多いほど損失となる。
実際、席数だが、メイドメイド、メイドロックは、アビスラポルテの半分位だった。
それとメイドメイドのライブの単価は高く(4000円位のコースのセット)、めいどりーみんは前後の挨拶を殆ど無くして1曲手早く済ましていた。


■典型的ライブ系全体の停滞と、結局戦略より運営能力。

典型的ライブ系だは一部の店は盛況さを維持出来ている。
その一方で、「めいどりーみん」は店を1つ減らし、更に両方の店は2階建てだが片方の階がほぼ機能していない)し、アビスラポルテは金曜の夜に通しで人数で2〜3名(夕は大綱の稼働キャストは精々2名)等。
それと盛況な店は支店を出す程に至ってはいない。
と言う感じに、全体的には停滞だ。

その原因だが、要は、運営手法等の戦略ではなく、経営能力、それによる幸福効率だ。
盛況な店も落ちてる店も戦略的には「典型的ライブ系」で大差無かったが、「人気キャストの退職率」や「ライブや作業の効率」や「新規客営業能力」等に差は有った。
それによる幸福効率だ。

客にとっては幸福効率が第一のため経営不法は二の次だ。その手法の元で良く出来るか次第だ。


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