コンセプトショップにおける接待の問題の本質、および、セレネプロジェクト系列店の調査。
筆者:すきやきっち


■文献や略称。
まず先に、この記事に関わる文献と、記事で用いる略称を挙げる。
それらを読めば、この記事の概要は分かるでしょう。

○文献:
https://nikkankeisatsu.co.jp/news/220905-2.html
検索「日刊警察 大須コンセプトショップ協会」で見つかる。

○用語:
・プロジェクトセレネ
コンセプトカフェの系列。今回の記事に最も大きく関わる組織。
名古屋市内では、店舗数基準では最大である。
同業者団体を立ち上げ、風俗や青少年保護を名目に規制を唱え、警察や自治体やマスコミ等と連携し、具現化を進めている。

尚、具体的な規制対象にキャストドリンクを挙げているが、それは盛況な同業他社が最も多用していた手法であり、逆に、本人達の手法は全く含まれない。

・【協会】=大須コンセプトショップ協会の略。
それには実質的に当協会を所有・主導するプロジェクトセレネを含める。
※代表者と、立ち上げ店舗の大半は、その企業系列。

・【本質】=当記事の最大の焦点である、接待における諸問題の本質の総称。
例えば、風紀、青少年保護、高額商品煽り、女性人権等。 
主な用途は【協会】や警察の具体的言動と本当に行うべき事のとの対比。

・【栄のノリの店】と【大須的な店】
栄とは、名古屋の繁華街で、風紀の乱れや接待等が濃い地区。
前者は、運営方法やセンス等の状況全般が栄寄りである店のこと。
大須での存在割合は少ないが、色々と目立ちやすい、例えば、客引き・悪い噂・派手さ・風紀や青少年面での問題。
後者は逆の傾向の店。
この事情から、具体例を挙げる際に後者を黙殺して前者を強調すれば、大須のコンカフェの風紀や青少年保護が酷いという印象操作が出来る。

・アミュ:アミューズメントの略。
キャストに対して何かを求めるために購入する商品の総称。
目的の具体例は、会話、お絵描き等の会話以外の交流全般、好感度、チェキや手紙などの物的価値、店舗や系列全体での立場等。

○お断り
・筆者自身で最近セレネ系列に行った時の状況をベースにして語る。
それと、セレネ系列の中でも最も今時のコンカフェの傾向に近いスターリーフォレストを、記述の割合を多めにしてある。

・ちなみに、筆者自身はセレネプロジェクト系列の「アビスラポルテ」の常連である等(アビスラポルテには今年1〜3月で17万6千円出費)元からセレネプロジェクト系列の内情は知っていた。


・全般において、名古屋のコンカフェを規準に語る。


■この記事の書いた動機
・さて、最近の大須のコンセプトカフェショップの事情だが、大須コンセプトショップ協会というのが立ち上げられた。
その実情は、けっして大須のコンセプトカフェ全体の組織ではなく、参加店が大須での大手系列のセレネプロジェクト系列が中心であり、 その協会の会長すら系列の代表取締役のため、 実質的には【協会】が自身の意図により言動する団体であり、また、その意図を公的なものと標榜して行う団体である。

・【協会】が主張する内容は風紀や青少年保護等の正義であるものの、具体的な内容はそれらの本質から外れている。
具体的な廃止対象であるキャストドリンクは、 (詳細はこの記事で書いていくが)単に媒介であり、【本質】ではない。

それは自身の運営手法には全く差し障らず、その反面、盛況な競合店の主な手法であるため、本人達の主張がどうあれ、実質的には正義を建前にした同業者妨害である。

・その方針や、本質からの外れ具合は、警察の摘発によって具現化された。
大須の管轄署である中警察署内には、大須よりもっと問題な地区 (栄と呼ばれている繁華街)が有るが、そちらではなく大須の店舗を2店舗摘発し、しかも、1つは(俺自身が摘発少し前に確認したが)風紀や青少年保護的に良好な方の店だった。

・摘発に限らず、大須の店舗全般の対応でも具現化されている。
大須の店全般、キャストドリンク撤廃のような【本質】から外れた対応を行う羽目になり、その結果、経営を妨害され、一方、【本質】は改善されるわけでもない。

・このような経緯から、筆者は以下のように判断した。
このまま、【協会】の意図が具現化されていくなら、大須のコンセプトショップ全般は、【本質】は改善されやしないまま経営状況やサービスの質が落ちてき、多少なりとも衰退すると。

・この状況に対して、まずは、調査や評価をし、世に問うべきと判断した。
そのため、【協会】の各店舗や比較対象店舗の調査や、各考察を行い、その結果を記事にした。


■まずは、警察や【協会】の言動が【本質】に適っているかについて。

○最近、大須のコンカフェ界隈の一部だけながらも、風紀や青少年保護的に良くない店が出てきているのは確かだ。
そのため、その【本質】に即した基準によって摘発したり、店舗全般に対して変更を行わせるならば適切な対応だろう。

逆も然りで、警察や【協会】が【本質】に沿わない基準でのコンカフェ潰しやメニュー改定変更要求を行うのならば、弾圧されるべきは彼らの方である。

○とりあえず、2つの勘違いされやすいことに釘を刺しておく。まず1つ目。
・キャストはどれくらい我慢して客の相手を仕事しているかだが(冒頭にあげた文献参照)【協会】が印象付けようとするものは、「過剰サービスの排除と青少年の保護」のように、あたかもキャストはキャバ嬢等位のレベルで金のために嫌な客だろうが接待しなければならないかのようだ。

まぁ、一部の店は該当すると言うか、ブラックな店や【栄のノリの店】は該当するが、殆どの場合は該当しない。
そもそも、コンカフェの殆どは、キャバクラやガルバよりも遥かに収入が低い反面、我慢の度合いも低い、そういう待遇で集めている店だ。
そのため、根本的に、そこまで金のために我慢する士気が欠けている。
殆どのキャストは、仮に店側がキャバ嬢並みの我慢を要求したところで、それで仕事を続けるだけの士気が無い。

それ以前に、キャストの動機の大半は逆の傾向というか、自己実現や承認欲求等というか、演じることや賞賛や注目であり、嫌々相手しているどころか、むしろ構われたいほうだ。

つまり、【協会】の主張は実情に沿わず、物凄く余計なお節介であり、また、物凄くフェミニスト的な印象操作である。

○もう1つは、どの店を以てして大須のコンカフェの典型例とするかだ。
・大須のコンカフェの一部は、大須よりも栄らしい店だ。
経営母体や運営方法やセンス等の背景全般が栄寄りである。
具体的には:
ワンターンがキャバ等と同じ40〜50分で、その場合の多くは飲み放題や料金面でも栄に近い。
女の子のセンスが大須よりも栄的、例えば、趣味や表向きの性格、金への執着、おねだり具合、ヲタクへの接し方、派手さやリア充度。
高額煽り商品(例:全員にテキーラ奢る)や、実際に煽ること。
キャバ嬢並の媚び・距離・接触・下ネタ許容度。
店側からのキャストへの接客に関する指示。

ただし、こういう店は一部だけで、外から来た奴等のため、こういう店を以て大須全体を見なすのは間違いである。

………上記の事情から、大須での青少年保護対策は一部の悪質な店だけに集中すれば十分であり、全体に対して行う必要性は殆ど無い。それなのに全体的な対応を主張するのは、一体どの店が基準なのか?

○さて、【本質】に関して語る。
【協会】は具体的な問題としてキャストドリンクを挙げている。

尚、あくまで補足だが、キャストドリンクのような、「チェキ等や手紙などの表現物ではなく飲食提供を媒介にする方法」は【協会】が行わない手法であり、盛況な店全般の主な手法であった。

要は、【協会】が目の敵にする飲食提供だろうが、【協会】が主な手法にしているチェキだろうが、あくまで媒介であり、それに伴う内容は別物で、内容の方が【本質】だ。

例えば、チェキは、多くの店では、客の面前でお絵描きしつつお話をするものだが、殆どの場合は特に問題が無い。
それにおいて、媒介をチェキからドリンクへの変更するだけを行うと、 【本質】に反するようになるのか?
お絵描きする代わりにジュースを飲むと【本質】的に問題なのか?
大須のコンカフェで行われていたドリンク類は、こういう事だ。

○実際のキャストドリンク良し悪しだが、一部に問題な店は有るのだが、(前述の【栄のノリの店】やブラックな店)所詮一部だけだ。
大半の場合は、(前述で書いた)キャストの士気の事情から、時間や歓迎度の程度は、キャストの裁量次第で上下されるものだ。

それ以前に、客がキャスドリ入れる気になる以前の問題というか、キャストが各々の客にどれ位好かれようと努力するかはキャストの裁量になり、その結果がキャスドリ注文に影響するため、そもそも、原則、嫌な客はキャスドリ入れる気に至りにくい。

まぁ、一部の悪い噂が立つような店や【栄のノリの店】は、「キャスドリ入れられたら否応なく歓迎しろ」とか 「各々の客への営業攻勢度合はキャストではなく店が決める」だろうが、このような事例によってキャストドリンクに転嫁するのは、都合の良い事例による印象操作である。

さて、【協会】がキャストドリンクの廃止を警察や自治体に訴えた際、どの店を基準にしたり、どの事例を基準にしたのだろうか?

○逆も然りだ。
例えば、たとえ媒介がチェキ等であっても、それに伴う接客時間が明示的なだけでなく固定的であったり、(=キャスト的に嫌な客でも時間を減らしにくい)客への態度も固定的であるならば、(=嫌な客でも同じように歓迎しなければならない)【本質】的には問題となる。

さて、その点では【協会】はどうかのか、次の項にて語る。


■【本質】に関して、【協会】は、とある要因により他店全般より問題。

要するに、サービス(特に会話)の量や質(客への態度)においてキャストの裁量の余地が少なく固定的であるならば、嫌な客や不快な状況に対しても固定的であるということだ。

まず遠因について語る。
【協会】の店は、他店より教育がしっかりしていることと、ルール化や統制が強いせいか裁量の余地が見られにくい。
逆を言えば、他店は(程度の差が大きいが)教育が緩い傾向であり、ルール化や統制に劣るせいで裁量が大きくなる。

それにより、他店全般は、まぁ経営能力的には褒められたものではないが、嫌な客や状況に対しも大人の対応をするには教育が程遠いというか、(客と店員との関係ではなく)通常時の女性の態度に近くなる。

それと、サービスの量や質の平等さも裁量にされやすいというか、キャストが会話時間・内容・その他諸々を比較的に良好にするかは、キャストの裁量にされてしまう。嫌な客や状況には相応となる。
逆も然りで、固定的ならば、嫌な客や状況に対しても固定的だ。被害の量(時間や会話内容や接触等)を低く抑える対応が鈍くなる。

………仮に裁量で塩対応できる店が警察から対応されるとしたら、【本質】という観点では【協会】にはもっと厳しい対応を行うべきだ。


■【本質】に関わるのは上記のような接待関連だけではなく、高額商品の煽りに関してもだ。

○風紀や青少年保護の観点でコンカフェを問題視するならば、実際にその点での問題が起きている高額商品も取り締まるべきだ。
例えば、ホストやメンズコンカフェ(キャストが男で客は主に女性)に嵌った女性(特に未成年)が、お金欲しさに問題を起こす事例も有る。
それと、風紀的にも問題、若い女性(特に未成年)が高い金額の物を無理して購入して派手な振る舞いを演じるのだから。

○具体例を挙げると、
・限定特典。本当にその時でしか得られなくすることにより、無理してでもその時での出費を煽る。
・コンプリート特典。多数の来店や全種類の購入をしなければ得られない商品を設定することにより、相応の出費を煽る。
・超高額な商品を設定することにより、それを得なければ上位客になれない雰囲気を創出する。
・俗に言うガチャ、射幸心の煽り的に良くないうえに、ガチャの殆どは限定商品のため、その点の問題も加わる。

○その点では【協会】は褒められたものではない。
・イベントの多くに限定特典が付く。
・コンプリート特典を頻発、しかも、系列店全体での場合も有り、そうなると得るための負担も尚更である。
・イベントのシャンパンは17万のまで販売。更に、それらには限定特典が付き、勿論、それに出費しなければ得られない。
・イベントの多くはガチャを伴う。

………さて、これらは、風紀や青少年保護的に良いのか?


■【本質】と【協会】とのずれは警察の摘発によって具現化された。

○中警察署は最近2つの店を摘発して潰したが……片方の「chocobis」(ちょこびす)は、筆者自身が摘発の2カ月位前に巡回していたため内情を覚えている。
その時のレポート(2023年1月13日):https://twitter.com/SukiyakittiCafe/status/1613560751591149568

【本質】的には大須の店の中でも良好な方だった。
忙しくても真面目に卓回りし、キャストの言動全般の行儀は良く、ブラックな節も無い等、【本質】の面での問題は見受けられなかった。
ただ、【協会】が槍玉にあげるキャストドリンクやフードは有った。

○警察は何処かの店を基準にする場合、勿論基準は有るだろうが、それが何かは、今回の摘発対象から推測可能だ。
・推測されることの1つは、大須に拘ったことだ。
まず、管轄である中警察署は繁華街の「栄地区」も抱えているが、そちらには大須全般の店よりもずっと重度な傾向のため、【本質】基準では大須に手を出すより先に栄の店の多くに対処するべき。
それなのに、栄地区の店の多くが今まで通りの重度さのまま大須を狙うのならば、大須が基準ということになる。

・もう一つの推測は、大須の店で在りさえすれば 【本質】どころか建前すら関係無い事だ。
大須には、「chocobis」より重度どころか、かなり重度な店も有る。
例えば:
店の方針がキャバクラやガールズバー寄り。
キャストが社不な上に統制も低いために風営法対策がかなり劣る。
新人に(ビラ配り程度ではなく)通行人直接勧誘させる。
給料不払いでもめている。
キャストをヤリ捨て+自殺させた店が店名変えて残っている。
(検索「夢龍 自殺 月乃」)
等。

・これらの店を狙わずに「chocobis」を狙ったため、警察の基準は【本質】どころか建前にすら反する。
ならば、大須の店なら建前無視してどこでも良いと推測される。

○さて、どうして警察はこういう基準で摘発するのかも焦点だろう。
政治的問題や多大な稼働が絡むため、その辺の権力に絡める人達の意に沿う基準であるだろう。誰なのだろうか。
まぁ、論拠に欠けるため、各自の推測ということで。


■民意と言うか、「chocobis」の支持され具合も書いておく。

○摘発以前から盛況だった。
コンカフェ全般での平日夜の客とキャストの比率だが、キャスト数より客が多い傾向の店は盛況な方で、摘発前に筆者が行ってレポートにした際、実際にそうだった。
さらに、キャストにこのケースは珍しいか詮索したが、この店のキャスト的には珍しくないようだった。
※その旨は、その日の俺のツイートに書いた。
それは、【協会】が槍玉にあげている手法で盛況だったとも言える。

○摘発後、別の経営者の元で別店舗で再開している。
勿論、客は警察が怖くて当然だろう。
仮に警察が行動を起こしたならば巻き添えを喰らい、任意同行という名目の実質的に強制的な連行・拘束・尋問や、職場や家族等への連絡が想定されるので。

○そういう状況で、どれくらい支持されているのか。
俺自身が摘発後に5回通ったが、大須のコンカフェ平均よりも「キャストの割の客数」は良く、アミュの頻度(=時間・客単価)も良く、卒業イベントで順番待ちが43番まで出ることが有る位(3/26)。
卓数は割と多い方(カウンター×10、2人机×3)で、この状況。

………これが民意だ。【協会】や警察の言動に対する民意だ。


【本質】や警察の話はここまで。次はセレネプロジェクト系列の調査。


■まずは、セレネの集客状況で気になった事例をば。

断っておくと、特に言いたい事はキャストや客の数の乏しさではなく、テコ入れする能力が揃っているのにテコ入れしていないこと。

○筆者は3/12にスターリーフォレストに行き、その時の状況は以下のように、客が多く来てアミュ頻度も高くなるはずの状況。
・3/11(土)〜3/14(火)でイベント。
・イベント内容は、衣装チェンジ・限定メニュー、限定特典4種(手作り菓子、手紙、私物サイン、写メ)等、十分揃ってた。  
・俺が行った日時は日曜の20時頃のため、稼いでる人が来やすい。

○その頃の席数は20位。補足、同じビル・構造の「ラストエデン」は席数23位のため、もう少し増やせるはず。

○客数以前に、そもそも席数の割のキャスト数が少なかった。
・自分が居た時間帯に出席してたキャスト数は、裏方や休憩も兼ねて5人のため、席数からすればかなり少なかった。
・今日のキャスト数が特別少ないわけでもなく、(その日基準で)最近の土日は、個人EV以外は4〜5名安定。

○客は7〜8人だけ。
・コンカフェ全般でのこういう状況では、やや調子悪い方の店でも半分は埋まるので席数の割にはかなり少ない。
・キャスト数の割の客数は特に少ないわけではなく、キャストが裏方を兼ねる状況でキャストの1.5倍位の客が居た。
・ただし、(詳細は次項だが)客単価が劣る分、売上ベースで考えると他店平均より明らかに劣る。

○これらの事情からすると、閑散の根本的な原因は、そもそもキャストを増やしていないことで、それによって客数や売上も劣る。

○仮にテコ入れする気が有るなら最低限キャストは増やすだろう。
このキャスト数のまま集客策を行っても定着しにくいし、キャストが忙殺されて定着どころか既存客にも悪影響。
つまり、キャストの数からして、集客のテコ入れしていない。

○セレネにはテコ入れするための経営資源は揃っている。
・全国展開する位の資金が有り、スタッフも多いため(公称200人)、キャストを増やしたり集客策の策定・実行するには足りているはず。
・広報力の例は、最近、昔の有名アニメ「ひぐらしのなく頃に」とのコラボを行い、コラボ衣装・ドリンク等を提供。

○それなのに、キャスト数からして閑散で当然な状況に落ち着いている。
何故、テコ入れ出来るはずなのに行わないのか?
その思惑は不明だが、最低限、手詰まりと推測される。
何せ、経営資源が揃っているのにテコ入れする節が無いだけでなく、仮に規模拡大しない方針だとしても、名駅付近のテナントというか、けっして安くないテナント料の場所をがら空きにしたままのため。

彼らの思惑は不明だが、その判断には競合も絡むため、競合をどう思っているかにも絡むだろう。どう思っているのやら。 


■客単価に関する状況は、今時のコンカフェの傾向とは大きく異なっていた。

○アミュのペースは特に低い方の店並みだった。
まぁ、セレネ系列の店は「コンセプト重視」と言われるが、裏を返せば、その分、アミュが重視されにくいということ。

○(詳細は既出のため省略するが)高単価になりやすい状況と言うか、
消費を煽るのに十分なイベント内容、かつ、稼いでる人が来やすい時間帯なのに、客全般はそれには程遠く、「コンセプト重視」と言うか、他の事しながら卓回ってくれるのを待ちつつ、緩いペースでアミュ入れていく感じだった。

○キャストのノリも「コンセプト重視」と言うか、稼ぎやすい状況なのに雰囲気に触らない言動に留まっていた。
卓回りも、キャスト的には稼ぐチャンスにも関わらず、当人たちの裁量で攻めたい相手に攻める節は乏しかった。

○他の系列店も同じ傾向だった。
男装店に関しては、他の系列店「CCcafe系列の DCD 」とセレネ系列の「Lily Warlock」を同じ日に行ってみて、状況的には双方とも同じだったが(土曜日で、次の日はイベント)DCDのキャストは順調にアミュを貰えていくのに対し、Lily Warlockは前述のと似た状況だった。

○アビスラポルテには俺は結構行っているのだが、(ライブ系のため、リクエスト入れれるが)空いている方の日はリクエストを入れやすいのだが、客がリクエストを入れる頻度は緩い。
全体的は、一部の客が特に推しているキャストには入れる程度で、推しにすら入れずに長居する客すら多い。
まぁ、その時の客次第での差が大きく、俺の割合が半分未満の時も珍しくないが、逆に、俺が1.5時間居る間に俺だけの時もたまに有った。


■チェキを入れた際の「即効的な」効果は乏しかった。
少しどころではなく、明らかに他店との客の奪い合いに不利な位に。

3/12にスターリーフォレストに行った時の状況を元に語る。

○俺自身でもチェキを2枚入れ、他の客の状況も見ておいたが、さくっと書くだけで、会話は他店よりずっと簡素で、終わり次第他の客に移っていた。
キャストの態度の「即効的な」好転具合も他店全般より乏しかった。

○まぁ、コツコツと多めにチェキを入れていけば、自分に対する卓回りの優先度や歓迎道は向上していくかもしれない。
だがしかし、大抵の「金払いが並以上の新規客」は、効果が薄いと感じた店に再来するよりも、「即効的な」効果を得られた他店に再来する方を選んでしまうだろう。

○上記は逆の言い方も出来て、これって裏を返せば、アミュ無し会話の頻度は、他店平均より多くなるわけだ。
実際、客と話せる状況のキャスト(=裏方や作業専念中を引いた分)の平均は客数の半分位だったが、客全般に薄く広く話していた。
そのため、金払いの低い客(コンカフェの客全般の下位3割位)的には、他店全般よりもこの店の方が多く会話してもらえる。

この件は態度の変化に関しても同様である。
態度の好転具合が乏しいことは、裏を返せば、金払いの低い客視点では、他の客に差を付けられるのを見せつけられにくいと言うこと。

○さらに、そういう客で「コンセプト重視」な客ならば尚更と言うか、好みの雰囲気の店に長居しながら、あまり金使わずに話しかけるのを待つ客的には、尚更都合が良い。
で、俺が行った時に見た客全般も、そういう客だったと。


■上記の「即効的な」効果の低さは系列店全般でも同様だった。

※俺自身は、アビスラポルテには8カ月前から週平均1以上で、コモレビフィーカは過去半年で数回と直近にも行って、他の系列店のリリーウォーロック、ブルーエッグにも直近に行った。
勿論、自分自身でもチェキ複数入れている。

○俺自身がアビスには結構通っていたため、チェキを入れた回数や来店回数も相応に多いのだが、ずっと「即効的な」効果は低かった。
ただ、長い間(多く行くようになってから8カ月)、某キャスト目当てにコツコツ通いつつ、キャスト全般に会話のお礼がてらアミュを入れていたら「遅効的な」効果が出てきて、今では忙しい時でもキャストの多くが俺には比較的多く卓回りしてくれる。
また、好転具合というか、慣れた関係具合も随分向上した。
それに伴い、俺のこの店での出費も増えていった。

裏を返せば、それ位に遅効的だ。
大抵の「コンカフェの客の平均位にアミュ入れる客」は、この状況に至る前に「即効的な」他店に移ってしまうだろう。

俺自身も本当に例外的で、某キャストが、本人自身が仲良くしてくれただけでなく、俺の箱推し趣向に応じてくれたというか、キャスト全般と仲良くならせてくれたから残った次第である。

○他のセレネ系列店も、チェキ書き時間・居残り・態度の変化等は同様だった。
店によって差が有るが、通常のチェキ書き時間は(店によって差が有るが)長くても6分らしく、その6分ですら状況次第で短くなる。
それと、居残りも乏しかった。
尚、両面チェキで900〜1100円と高めなほうで、この結果である。
他店の傾向は、もっと安くて「即効的」な効果が高い。

どの店も、「コンセプト重視」が絡むかどうかは言い切れないものの、コンセプトに差し障りかねない程の態度変化は無かった。

○イベント時はもっと際立つ。
大抵、時間は2分。(しかも、何故かチェキの色の種類1一種類に制限)
※色々なキャストに愚痴言う振りして聞いた。

まぁ、事情の知らない「金払いが平均以上の客」がイベントチェキを数枚入れたとしたら、その日のうちにセレネ系列を見限る確率大だろう。
尚、新規客の殆どは事情を知らないだろう。

※俺自身は、アビスではイベントのチェキは渋りやすい。
まぁ、その点は理解されているというか、キャストの方からイベントのチェキ時間・ペンの色の数の乏しさを申し訳なさそうに する位のため、それによる関係悪化は無い。


■キャスト達の卓回りのについて。

○先に概要:
・薄く広くルール化が強そうな卓回り。
・「コンセプト重視」らしさに適うもの。
・キャストの裁量での攻めは、かなり他店に劣る。
・特に、客数や単価が良い「単推し客」には尚更。
・今時のコンカフェの主流とは異なる。

○キャストがどの客にどれ位絡むかを決定づけるのは、前述の「即効的な」効果だけでなく、キャスト達の卓回り事情も絡む。
薄く広い卓回りの方針な程、特定の客に集中しにくい。
ルール化が強いなら尚更と言うか、キャストの裁量で美味しそうな客への配分を多くしにくい。

セレネ系列全般、薄く広い卓回りというか、話の流れに関わらずキリのいい時間で他の卓に回ったり、同じ客には回らない等。
それと、ルール化されている節というか、次の卓を選ぶ際に迷ったり見渡したりするよりも型通りに「何かの法則に次の客」に移る節が他店より強かった。

○こういう方法は一部の店では悪くはないが、一部だけだ。
・先に良い場合を書くと、要は、こういう卓回りは無難さが強く、その店の会話以外の特長(コンセプト、ライブ、紅茶等)に差し障りにくいため、特長を活かすのが容易になりやすいことと、卓回りに対する経営努力や経営資源を削減できる分、それらを特徴に集中しやすいことだ。
※両立出来ている店には劣る。

・そのため、他店を凌げる位の特長によって攻めるのなら悪くはない。
実際、アビスラポルテはライブ系の特長が強いので該当。
コモレビフィーカもやや該当し、「クラシカル系+紅茶等」の店であり、その需要に応じれている店は名古屋には少ない。

・だが、裏を返せば、他店を凌げる位の特長が無い店は該当しない。
男装の店の場合、男装専用の店なら名古屋に結構有るだけでなく、様々な店に男装キャストが多数散在しており、さらに、男装の客(主に女性)は基本的に店よりもキャスト目当てのため、「コンセプト重視」=「キャストより店で攻める」では勝ちにくい。
他の2店は、可愛い・落ち着いた方等の傾向のコンセプトを持っているが、似た趣旨で対抗できる店は珍しくないため、それでは他店を凌げない。

・そういう店においては、特長では勝負にならない分、卓回り自体が勝負になるのだが、このような卓回り方法は以降に書く様々な要因によって他店全般に劣る。

○「薄く広い」だけは、原則的には良くない。
・客がどれ位特定のキャストに集中したいかには差が有り、俗に箱推しと言う「多数のキャストと仲良くする客」も居れば、逆に「単推し」という「限られた数のキャストに絞る客」も居る。
で、「薄く広い」は、箱推しを狙うには有利だが、逆も然り。

・尚、コンカフェ全般で一般的なのは単推しの方だ。
※客全般、単推しであることに対しは、そちらが常識視されているために一々単推しと強調しないが、逆に箱推しは強調されやすい。

・まぁ、どちらの客を狙うのが優秀かは、需要と供給な面も有り、一概に言えないが、単推しの方が人数比的に主流なだけでなく、単推しの方が(同担への対抗心・妄信性・恋愛感情等により)頑張って推し活しするので単価面でも単推しが優れる。

・それ以上に、両方狙える方が優秀だ。
箱推しにしか有利でない運営方針というのは、両方有利どころか、需要が高い方だけでの有利ですらない。

○ルール化も同様に、原則的には良くない。
・先に断っておくと、必ずしもルールしない方が良い結果ではない。
裁量にするほどキャストの質に大きく依存する。具体例は:
キャスト達の客の選別が利益に適うかどうか。(駄目なキャストは、利益的に良くなくても自分が気に入る客への時間を多く咲いてしまう)
時間配分の善し悪し。(駄目なキャストは、本人自身が維持したい客に対してですら、他の客や用事にかまけて忘れっぱなしにする等により、不評されがち)

・逆も然りで、ルール化するほど、キャストの質に依存しず安定しやすい。
そのため状況次第ではルール化は都合良い。
その一つは前述の「会話以外の特長を持ち(以下略)」だ。

・もう一つは、キャストの質が悪くてルール化した方がマシな場合だ。
例えば、相応の質のキャスト(社不・怠惰・奔放等)を特徴にしていたり、駄目人間を相応の待遇(収入・ノルマ要求等)で雇用。
だがしかし、セレネ系列には、これらに該当する店は無い。

・ルール化すれば安定するとは言えども、所詮、中程度での安定。
それは、質が良い方のキャストによる裁量の店に遥かに劣ると言うか、キャストが適切な判断で利益に適った客選別や時間配分を行っている店と比べたら、中程度に落ち着く店は劣る。

………仮に、全般的に殆ど同じキャスト(外見・性格・趣味等)2名が別々の店に居て、双方が狙いたい客が居たとして、前者は薄く広い交流で態度の変化も多少なのに対し、後者はしっかり会話しつつ好意的さをしっかり表現できるとしたら、後者の方が圧倒的に有利で当然である。
こういう事情から、(アビスやコモレビ以外の)セレネ系列の多くは、ただ単に他店よりも攻めが弱いだけの店ということになる。


■通常メニューに関しては、高単価な客に適うメニューは並程度だった。
具体的には、高頻度で入れる客に飽きさせない商品群や通常日でも高めのものを入れる客に応じた商品群や、その効果において。

○先に他店の例を出すと、
例えばCCcafeAnnexという店だが、あの店のブロマイド注文は、キャストがスマホに撮って置いた大量の選択肢を客に見せて決めさせてから店舗内の印刷機で刷るため、選択肢は大量で、超多頻度な客でも種類が尽きにくい。
ティーザーの例だと、キャスドリを無くした代わりに「お絵描きコースター」等の代替商品を増やしている。※コースターは、チェキ貰えない代わりに、お絵描き量や会話が増える。
こんな感じに、風紀に反しないメニューで色々増やせるはずだが、そうでもなく、結局、高頻度にアミュ入れる客が飽きやすい状況だった。

○ハーフボトル等の「通常日の高めのもの」の品揃えや効果も負けている。
高単価な客の何割かは、ハーフボトル等を入れ、相応の効果を望む。
単推しの客ならば、希望のキャストに集中することも望む。
だがしかし、そういう点において他店に負けている。
セレネは「コンセプト重視」なせいか、雰囲気に影響しにくい程度にしか際立った歓迎を行わず、それは他店より歓迎度が低いと言うことである。
また、特定のキャストへの集中度も劣るため、単推し相手なら尚更。

○尚、セレネ系列は、イベントの際には色々な商品を出していることから、アイデアは有る、だけど通常メニューに出す気が無いということ。
まぁ、(俺が今回見た状況に限るが)そういう需要の高い客が乏しいため、その状況を打破するよりも、その状況に合わせる方を選んでいるのかも。


■忙しい時のアミュの質の落ち具合は、他店全般よりも酷かった。

・優秀な店ほど、アミュを入れられたキャストにおいては、 たとえ忙しい時でも他の用事は他の子に任せることが出来、 アミュの相手に集中できる。そのため、忙しくても質は落ちにくい。特に、高額商品な程、多くの時間を費やすべきなため、尚更。

・逆にセレネ系列は、それほど忙しくない時ですら、客全般への会話配分や作業優先度等を型通りに行っていた。
その結果、入れられたキャストは他に気が移る分効果は低くなり、時折(話が弾んでいる最中ですら)他用事に行ってしまうため尚更で、そうやって他用に時間が回る分、アミュの時間が減るため更に尚更。忙しい時は更に尚更になる。

・具体例。
セレネ系列の新規説明は長めで、忙殺な時でも端折らないのだが、その行為をアミュが溜まっているキャストが行うことも。
俺はアビスには多く通ったため、シャンパンを見かけた回数も相応だが、 「氷が随分解けたシャンパン」である確率は他店よりも遥かに高かった。
シャンパンの相手中のキャストが席を立つ確率も高かった。

○上記の比較対象をば。
同じくライブ系のメイドメイドには数回行ったが、シャンパンに限らずアミュ全般において、阿吽の呼吸や「裏方役の人」の采配によって柔軟に対応されていた。
例えば、俺は年末の忙殺時にあの店に行き、新規客説明が2回俺のすぐ近くで行われたのだが、2回とも説明中のキャストにアミュが入ったらしく、他のキャストが交代を促し、交代し、アミュ入ったキャストは早々にアミュの相手に回った。
アミュの最中の子達は(年末の忙殺時なのに)アミュに集中出来ていた。※その状況はレポートの一部にした。

………この店は2カ月後に新店舗を開店予定と、嫌味を言っておく。

○念を押しておくが、この件で話題にしているのは、けっして【協会】が悪としているキャストドリンク等ではなく、チェキ・シャンパン・お絵描き系等の【協会】自身も行っている手法だ。
そのため風紀や青少年保護は関係無い。


■集客や単価に関する話のまとめとして、それの本質を書く。
本質とは何かは、今までの話から抽出でき、例えば:
・アミュの「即効的」な効果。
・原則、卓回りの裁量を与えるに値にする位に質の良いキャストを確保したうえで、卓回りの裁量を与える。または、ルール化した方が良い運営状況。
・原則、箱推しと単推しの双方に有利であるべき、仮に片方だけなら、需要の量的に単推し。
・アミュを入れられたキャストがアミュに集中出来ること。 
・高単価客に適う商品群や、その質。
等々。

詰まるところ、キャストドリンクだろうがチェキだろうが、これらの本質において優れるなら他店に勝てるし、逆も然り。


■本質から目を背けて風紀等に固執するなら、他店が悪いと思えるだろう。

何せ、最近はコンカフェ業界の客は凄く増えているのに(セレネ系列に限らず)「セレネ系列的なノリの店」の拡大に貢献せず、キャストドリンク等が有りの店が奪いまくっていたので。
特に、高単価な客においては尚更である。

それと、他店は風紀を乱しているとも。
何せ、自分達は「コンセプト重視」でやっているのに、他店は女の子の魅力やアミュに物言わせて儲けているので。

そのため、他店が集客や単価を奪っている原因を、キャストドリンク等の媒介物に転嫁することも可能である。
そして………徹底的に今時のコンカフェの手法を潰しきれば、そういう手法による不利さが無くなり、そういう店の常連達がセレネ系列に流れる思えるかもしれない。

具体的には、警察や自治体やマスコミや「市民」等と協力し、自主規制と言う名の強要を行い、従わない店は摘発や弾圧をすることだ。
まぁ、実際に「chocobis」を摘発したので冗談にならないが。 

○だがしかし、今時のコンカフェを弾圧したところで、集客や単価での勝敗要員が本質であることは変わりやしない。
仮にドリンクのような「自身と異なる媒介物」を全滅しても、他の媒介物で本質的に優れるものが出ればそれに負けて、それらすら駆逐したところで、同じ媒介物で本質的に優れる者に負ける。
運営手法も同様で、仮に「自身と異なる手法」を全滅しても、他の手法で本質的に優れるものが出ればそれに負けて、それすら駆逐したところで、同じ手法で本質的に優れる者に負ける。


………集客や単価の本質的に劣る店は、どのみち客を奪えやしない。


■最後に。
【協会】や警察の動向に対して誰が声を上げるべきかだが、店や現役キャストは困難なため、客や元キャストが声を上げるべき。

警察が風営法で摘発する基準は曖昧であるため、店やキャストは警察に嫌われたら厳しく見られるだけでなく、現状のコンカフェはグレーゾーンのため、たとえ良い方の店でも、厳しく見られてしまうと摘発基準に該当することになる。

そして、実際にchocobisと言う前例が有るため、店やキャスト視点ではその危険が目前に迫っていることになる。
そのため、店や現役キャストが声を上げるのは困難だ。

そうなると、他の人が声を上げなければならない。客や元キャストだ。

以上。 


ツイッターの当記事のツイート】

【書庫】 【TOP】